かつてはコンピューターは大型で非常に高価だった。そこでコンピューターに処理させたい内容をまず紙テープやパンチカードに記述しておいて、一気にまたは分散したりしてコンピューターに順次処理させていた。(これをバッチ処理という。)
その後,1台のコンピューターを複数のユーザー (コンピューターを使っている人) で共有できるシステムが開発されて,複数の入出力装置が1台のコンピューターに接続されるようになった。この時の入出力を表示する装置を端末 (Terminal) と呼んでいた。つまり、端末とは "コンピューターへの入力とコンピューターからの出力を表示する装置" である。この時代はキーボード、紙テープまたはパンチカードを通してコマンド (ユーザーの要求を命令としてコンピューターに伝える入力) やプログラム、データをコンピューターへ入力 (CLI) していた。
やがて "PC (Personal Computer)" が開発されて普及してくるころには、GUI が開発された。すると、GUI を通して机上の作業をモニター上に再現させ、ペンの代わりにキーボードから文字を入力したり、マウスを使ってモニターに現れるシンボル (アイコン) をクリックして入力することも出来るようになる。これを可能にしたのがデスクトップ環境 (desktop environment) と呼ばれるソフトウェアである。
デスクトップ環境はコンピューターを視覚的に操作できる半面、コマンドによる入力が難しくなった。この難点をおぎなったのが "端末エミュレーター" と呼ばれるソフトウェアで、これは ”GUI上から端末のようにコマンドによって入出力来るようにしたソフトウェア” である。単に "端末" とも呼ばれる。Linux系ではこの端末のことをターミナルまたはコンソール、 Windows系ではコマンドプロンプトと呼ばれている。
端末とは
まとめると、端末とはハードウェアとして使われる場合と,ソフトウェアとして使われる場合がある。 ハードウェアとしての端末とはユーザーがからコンピューターへの入力とコンピューターからの出力を表示する装置である。ソフトウェアとしての端末とはハードウェアとしての端末の機能を有するソフトウェアである
端末の起動
ショートカットキーで起動する場合
- キーボードから” Ctrl + Alt + T ”と入力する
デスクトップから起動する場合
Ubuntu 11.04 以降(標準デスクトップインターフェイスがUnity)の場合は以下の4通り
- Dash(画面左上のubuntuのロゴマーク)をクリック -> 検索に”terminal”と入力する
-> 端末をクリック
- Dashをクリック -> 中央下にある5つのアイコンのうち、左から2番目をクリック
-> インストール済みをクリック
-> 端末をクリック
- Dashをクリック -> 中央下にある5つのアイコンのうち、左から2番目をクリック
-> 右上の絞り込みをクリック
-> アクセサリーをクリック
-> インストール済みをクリック
-> 端末をクリック
なお、Dash を使う場合、2回目からは
- Dashをクリック -> 最近使ったアプリケーションをクリック
-> 端末をクリック
でも端末を開けます。
Ubuntu 11.04 以前の場合は
- アプリケーション -> アクセサリー -> 端末をクリック
Xubuntu の場合は
- アプリケーションメニュー -> システム -> 端末をクリック
Lubuntu の場合は
- メニュー -> アクセサリー -> 端末をクリック
参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/端末
http://de.wikipedia.org/wiki/Terminal_(Computer)
http://ja.wikipedia.org/wiki/端末エミュレータ
http://ja.wikipedia.org/wiki/バッチ処理
http://ja.wikipedia.org/wiki/タイムシェアリング
https://help.ubuntu.com/community/UsingTheTerminal
https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Desktop/HowToUseUnity
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