2012/12/31

Ubuntu  Bolg や facebook などで写真を公開する前に

画像に付随する個人情報

デジカメなどで撮影した写真には画像の他に様々な個人情報が記録されている。それらの情報はExif情報といって,その中には撮影日時や時にはGPSに基づく位置情報などが含まれている。

Exif情報の例

だから、写真をそのままBlogなどアップすると、位置情報から住んでいるところなどを特定されかねない。写真をBlogなどアップする場合には画像の大きさと種類以外は削除しておいたほうが良い。

 画像から個人情報を削除

デジタルカメラなどで撮影した写真から個人情報(Exif情報)を削除するにはそのためのプログラムが必要だ。Ubuntu なら jhead というExif情報を編集するソフトウェアがある。これは端末からコマンドを入力して使用するソフトウェアだが、Exif情報を削除するのが主な目的なら大して面倒でもない。むしろ余計な事をする必要がないだけ楽かもしれない。

jhead のダウンロードとインストール

Ubuntu の場合にはソフトウェアセンターから”jhead”で検索するとすぐに見つかる。見つかったらインストールをクリックするだけでいい。このプログラムは小さいのでダウンドードはすぐに終わる。

jhead の使い方

 ここではExif情報を削除する方法を紹介する。
 端末を起動する。(端末の機動の仕方は端末についてを参照)
 Exif情報を削除したい画像が保存されているフォルダに移動する。
 移動したら
  jhead -purejpg ファイル名
 と入力する。(”ファイル名”のところに削除したい画像名を入力する。)
これで jhead が起動して指定した画像のExif情報を削除してくれる。
また、
  jhead -purejpg *
とすると(ファイル名のところに” * ”とすると)、フォルダ内の全ての画像のExif情報を削除してくれる。
さらに、
  jhead -purejpg */*
とすると(ファイル名のところに” */* ”とすると)、フォルダ内の全ての画像のExif情報と、サブフォルダ内の画像のExif情報を削除してくれる。

 ここではExif情報を削除する以外の使い方についてはマニュアルにかいてある。
マニュアルは端末から
  jhead -h
 と入力すると出てくる。

使い方の例

 いま、例として
  ホームフォルダ内に”pictures”という名前のフォルダがあり,
  そこに”ex.jpg”という名前の画像が保存されていて,
  この画像のEXIF情報を削除する
とする。

  端末を起動する。

端末を起動したところ

  起動したら
   cd pictures
  と、入力してEnterキーを押す。 (”pictures”という名前のフォルダ内に移動する。)

cd pictures と入力したところ

Enterキーを押したところ ”pictures”という名前のフォルダ内に移動している。
次に
   jhead -purejpg ex.jpg
  と、入力してEnterキーを押す。 (”ex.jpg”名前の写真のExif情報を全て削除する。)

jhead -purejpg ex.jpg と入力したところ
Enterキーを押したところ Exif情報を編集したファイル名が出ている。 
ex.jpg を右クリックし → プロパティーをクリック → 画像という名前のタブをクリックして確認すると


ご覧のとおり、画像の種類と大きさ以外のExif情報が全て削除されている。

参考

http://ja.wikipedia.org/wiki/Exchangeable_image_file_format

http://tomono.eleho.net/2010/12/05/23/

2012/12/25

Ubuntu  LibreOffice Mathで数式

要約

LibreOffice Math では(定)積分記号を記述するコマンドが用意されていない。

対策

(定)積分記号のコマンド

int ^{<?>}_{<?>}{<?>}

と、手動で入力する。ここで、最初の<?>に上限、2番目の<?>に下限、3番目の<?>に積分する関数を記述すればいい。



f(x)を [a, b] で積分する場合は

int ^{b}_{a}{f(x)}

と、入力すればいい。すると



と出力される。

問題

LibreOffice 3.5.4.2 では下限の位置が不定積分記号からちょっと離れすぎている。下限の値が上限の値の真下に来てしまっている。これは既知の問題らしい。今後の改善に期待。



詳細

LibreOffice writer での数式、記号の表現力

LibreOffice の writer を使って文書を作成するとき、数式の記述に困ることがあった。
四則演算、等号,不等号程度なら問題はなかったが、2乗とか、または身近な所では分数の表記に困った。これも最近では大分改善されて使いやすくなった。

今ではLibreOffice 3.5.4.2 なら

  集合や集合演算記号:  ∈、∋、⊂、⊃、∩、∪
  論理記号:  ∀∃∧∨¬⇒⇔
  2乗、3乗:  x²、x³
  単位記号:  ㎎、㎏、㎜、㎝、㎞、㎡

なども”記号や特殊文字”として登録されている。


writer + math での数式、記号の表現向上

しかし、分数や根号、負の累乗は

  2/3、√2、x¯²

などとなってしまい,十分でない。また、指数は0、1、2、3とその組み合わせしか使えない。
そういう時には Math を使って書くとよい。writer から Math を起動するにはメニューバーから

  挿入→オブジェクト→数式

と進めばよい。すると画面下の方に数式を書くウィンドウが現れる。次に再びメニューバーから

   表示を選択して,要素にチェックを入れる。(左クリック)

この要素から必要な記号を選択すればよい。これで分数や根号、負の累乗も




と表記出来る。二次方程式の解の公式も





と、綺麗に出力出来る。ここで変数のフォントを Times New Roman にしておくと



のように x が数学で用いる表記 x になる。変数のフォントの変更は

 - Math を起動した状態から 書式→フォンとの種類 と選択する。
 - 出てきたウィンドウの中の 変更 → 変数 と、クリック
 - 出てきたウィンドウの中から Times New Roman を選択して斜体にチェックを入れたらOKをクリック
 - ウィンドウの中の標準をクリックしてOKをクリック

これでOK。
また、点列の和



や、不定積分




なども問題なく書ける。


writer + math での(定)積分記号

しかし、微積分学の基本定理のように定積分記号を使う場合には2つの問題がある。

1. 用意されている要素の組み合わせだけでは(定)積分記号の上端と下端がうまく表現できない。
 そこで、要素から選択した後,手動での修正が必要になる。その手順は

  - 要素の中から不定積分記号、下端、上端をこの順番でクリック

    int <?>^{<?>}_{<?>}

   -最初の <?> を消去

    int ^{<?>}_{<?>}

  - 最後に {<?>} を付け加える。

     int ^{<?>}_{<?>}{<?>}

 これで(定)積分記号を扱える。 

2. 上記のコマンドから入力しても、下端の位置が不定積分記号からちょっと離れすぎている。
 

 これは既知の問題らしい。今後の改善に期待しよう。

2012/11/24

Ubuntu  プリンターの設定

Ubuntu をインストールしたPCでプリンターを使い場合、以前よりずっと多くの機種に対応するようになった。特に Ubuntu で cups (Unix系OS で使われている印刷システム) が採用されてからはほぼ全てのプリンターが使えるようになった。(参考:5)尚,個々ののプリンターが Ubuntu (Linux) で使用可能かどうかについては 参考:1~4 で調べることが出来る。

cups ではプリンターが直接PCに接続されている場合もネットワークに接続されている場合も同じように設定出来る。いずれの場合にもまずPCないしはネットワークにプリンターを接続してから電源を入れる必要がある。 (参考:6)  

プリンターが直接PCに接続されている場合にはすぐに自動認識される。ネットワークに接続されている場合でも、プリンター、ないしはプリンターサーバーが共有に設定されていればやはり自動認識してくれる。したがって、ネットワークに接続されているプリンターが自動認識されないときに手動で設定すればいいということだ。(参考:6) 

ここではプリンターが

 1. 直接PCにつながっている場合
 2. 他のPCにつながっている場合
 3. プリンターサーバーを通してネットワークにつながっている場合
 4. シリアルポートでPCにつながっている場合

についてまとめてある。いずれの場合も異なるのはプリンターの検出のところだけだ。なお、3の ”プリンターサーバーを通してネットワークにつながっている場合”には自動認識されないことが起こりやすいので、手動での設定の仕方を書いてある。

プリンターの設定


1. プリンターの電源を入れる。
2. システムメニュー(画面右上)よりプリンターを選択


3. 出てきたウィンドウのメニューから追加を選択


4. プリンターの検出

その1 プリンターが直接PCにUSBケーブルでつながっている場合


 4-1. あたらしいウィンドウが出てきてプリンターが検出され,その結果が右下の方に出力される。



 4-2. 候補の中からUSBを選択して、”進む”をクリック


   ”5.”へ進む。


その2 プリンターが他のPCにUSBケーブルでつながっている場合

 ここではsambaがインストールされている場合について説明します。

 4-1. あたらしいウィンドウが出てきたらネットワークプリンターをクリックして”samba 経由の
    windows プリンター”を選択。


 4-2. 右側の”閲覧”をクリックする。


 4-3. 出てきた中から workgroup名 (下の例ではWORKGROUP)を選択(左側の三角を
             クリック)


 4-4. プリンターがつながっているPCを選択(下の例ではYASUSHI-DESKTOP)


 4-5. プリンターを選択して”OK”をクリック。(下の例ではPSC-1400-series)


 4-6. 4の画面に戻るので,ここで”進む”をクリック。



   ”5.”へ進む。


その3 プリンターがプリンターサーバーを通してネットワークにつながっている場合

 4-1. あたらしいウィンドウが出てきてプリンターの検出が始まるので、終わるまで待つ。


 4-2. プリンターが検出されなかったらネットワークプリンターを選択して”ネットワークプリンター
    を検索”をクリック。


 4-3. すると右側にホスト名の記入欄が現れるので,プリンターサーバーのアドレスを入れて
    ”検索”をクリック。



 4-4. 右下に”接続”という欄が出てくるので、その中から接続したいプリンターを選択して"進む"
    をクリック(ここではHP製なので AppSocket/HP JetDirect を選択する)



   ”5.”へ進む。



その4 プリンターがPCにシリアルポートでつながっている場合

 4-1. あたらしいウィンドウが出てきたら”LPT #1”を選択して”進む”をクリック



5. プリンターのメーカー(HP製のプリンターの場合の例)を選択して”進む”をクリック。


6. プリンターのモデル(左側)とドライバー(右側)を選択。(PSC 1400 の場合の例)
 ドライバーはどれでもいいと思うが,cupsという文字が入っているドライバーがあればそれが
 いいのではないかと思う。


7. 利用可能なオプションが示されたら、選択する場合にはチェックを入れて”進を”クリック、または何もせずそのまま”進む”をクリック。
8. プリンター名(必須)を入れて”摘要”をクリック。名前は自由に決めてよい。(”説明”や”場所”は
     任意)


9. テストページを印刷するかと聞かれる。”キャンセル”か”テストページの印刷”を選択して終了





参考

 1. プリンター動作報告

 2. Printers

 3. Printers in Ubuntu

 4. Printer List

 5. Common Unix Printing System

 6. Wiki / CUPS

 7. Ubuntu でプリンターを使うには

 8. CUPS 1.5.3

 9. CUPS でネットワークに接続されているプリンターを使うには

2012/11/20

Ubuntu  プリントサーバー(Planex Mini-101MG)の設定

自宅で何かを印刷する場合,プリンターをPCに接続して設定すればいい。設定のしかたはプリンター付属のマニュアルに丁寧に書いてある。

しかし、複数のPCを所有していて,それらでプリンターを共有したい時がある。

この場合もっとも簡単なのは、それぞれのPCにプリンターの設定をしておいて,毎回ケーブルを繋ぎかえることだ。しかし、いちいち繋ぎかえるのは煩雑だし,距離が長くなるとそれも難しくなる。

この様な場合にはLANを通して共有するといい。それには
 A.1台のPCにプリンターを接続しておいて、LANを通して他のPCと共有する。
 B.プリントサーバーを設置して、LANを通して全てのPCと共有する。
という方法がある。
Aの方法だと設定するだけでいいが、プリンターをつないだPCは常に稼働しておく必要がある。Bの方法だとPCの電源を落しても問題ないが、プリントサーバーが必要だ。

うちの場合には常時稼働を前提にPCを組んでいないので、プリントサーバーを導入した。
導入したプリントサーバーはプラネックスのMini-101MG。
決め手は値段と Linux にも対応していると明記してあったから。

設定は Windows の場合には Setup-Utility から設定できるが,その他のOSではWebブラウザから行なう。なお,設定は有線LANから行なう.

プリントサーバーの接続

 1. プリントサーバーの電源を切った状態でネットワークへ接続する。
 2. プリンターの電源を切った状態でプリンターとプリントサーバーをUSBケーブルで接続する。
 3. プリントサーバーへACアダプターを接続後、ACアダプターをコンセントへ接続する。
 4. プリンターの電源を入れる.

プリントサーバーの設定

 1. WebブラウザからURLを入力する。(デフォルトの設定では 192.168.1.1  
 2. ユーザー名とパスワードを入力する。
    ユーザー名 admin
    パスワード 0000 
 3. プリントサーバ名を指定する。
 4. 無線LANの設定
    暗号化設定:  接続したいネットワークの環境(自宅のルーターの設定)に合わせる。
    サイトサーベイ: 接続したいネットワーク名(自宅のネットワーク名)を選択
 5. TCP/IPの設定
    IPアドレス,サブネットマスクを指定する。これは接続したいネットワークの環境(自宅の
    ルーターの設定)に合わせて設定する。サブネットマスクは 255.255.255.0であることが
    多い。
    デフォルトゲートウェイは 0.0.0.0 
    DHCPサーバ機能 無効 

 注意点

プラネックスのMini-101MGには以下のような癖がある。

 - 途中で印刷を中断するとハングアップすることがある。
   この場合には一度プリンターサーバーの電源を切って、しばらく待たなければならない。

 - 稼働中にプリンターのスイッチを切ると、その後プリンターのスイッチを入れても認識しない。
   この場合にはプリンターサー バーを再起動しなければならない。 


総括

最近はサーバー機能を持ったルーターや、無線LAN機能を持ったプリンターがある。また、デバイスサーバーも出回ってきている。特にNASの利用を考えるならデバイスサーバーの方が向いているだろう.     

2012/10/14

Ubuntu  動画ファイルの形式変換

YouTubeなどからファイル(動画)をダウンロードしてくると,多くの場合そのファイルはflv形式であるようです。このファイルを Ubuntu で様々なファイル形式に変換するにはいくつかの方法があります。

1. ffmpeg を使って変換する。


ffmpeg はLinux系で動画を変換するソフトウェアの一つで,コマンドラインから入力します。
なれるにはある程度時間はかかりますが,かなりのことが出来ます。

インストール 

 Ubuntu  ffmpeg のインストール方法
にまとめておきました。

使い方

 サンプルを参考に練習するには
 が参考になるでしょう。
 
使い方を知るには
  ffmpeg 使い方

 が程よくまとまっていて参考になります。

 詳しい使い方については
  http://fixedpoint.jp/ffmpeg/ffmpeg-doc.html
 が参考になります。


2. FirefoxのDownloadHelperを使って変換する。


flv形式のファイルをmp4形式、avi形式及び、mov形式変換するのであればFirefoxのDownloadHelperで変換することができます。

準備

 1. ffmpeg をインストール
   参考:Ubuntu  ffmpeg のインストール方法

 2. コンバーターに ffmpeg を指定
  - FireFox のツール → アドオン から DownloadHelperの設定 を選んで 設定 をクリック。
  - 自動変換 のタブを 選択し、自動変換の有効化にチェックを入れる。
  - コンバータに FFMpeg を選択し、その右横の空欄に/usr/local/bin/ffmpeg と、書き込む。

使い方

 1. メニューバーにあるDownloadHelperを右クリックする。
 2. 出てきたメニューから動画を変換を選択する。("変換されるファイル"というウィンドウが出る。)
 3. 出てきたウィンドウから,変換したいflv形式のファイルを選択し、開くをクリックする。
 4.  すると、”converterオプション”というウィンドウが出てくるので,変換したいファイル形式を選んでOKをクリックする。

参考 FirefoxのDownloadHelperでYoutubeの動画をmp4でダウンロードする。



3. VLCメディアプレーヤーを使って変換する。


flv形式のファイルをwmv形式に変換するのに使用しましたが,入力出力共にかなりの形式に対応しているようです。

 インストール

 UbuntuソフトウェアセンターからVLCで検索し、VLCメディアプレーヤーを選んでインストールをクリックする。

使い方

VLC Media Player に詳しく出ています。


4. Avidemuxを使って変換をする。


2012/10/12

ubuntu その13  ubuntu 10.10 にアップグレードしたらテキストモードになってしまった

Ubuntu9.04 に LXDE を導入後、電源を交換してCPUを500MHzから1GHzに取り替えた
これで推奨最小システム要件を満たすようになったので,また Gnome, つまり Ubuntu を使うようになった。その後は 9.04 → 9.10 → 10.04 と順調にグレードアップして使っていた。

ところが、10.04 から 10.10 にグレードアップしたら、デスクトップが立ち上がらずにテキストモードの入力画面になってしまった。ネットで最新のカーネルをインストールする解決策を見つけたが,グラフィックが異なる。そこで、Ubuntuの日本語フォーラムに投稿した。

今回はそのフォーラムで教えていただきながら解決していった内容を整理しておきたいと思う。

症状

Ubuntu10.04 を 10.10 にアップグレードしたら入力画面がテキストモードになってしまった。
ctrl + alt + F7でも
*Checking battery state...
でカーソルが画面の右端で点滅してGnomeには戻らない。

システム要件

    CPU  1GHz
    memory 512MB
    HDD     40GB
    Motherboard   K7S5A
    Graphic Board   nVidia Corporation NV11DDR [GeForce2 MX200]
    モニタ Benq FP91G+


解決までの詳細

以下のコマンドを実行(Gnome を一度停止してから再度スタート)

$ sudo gdm stop
$ sudo gdm start

結果は

**(gmd-binary:1383):WARNING**:Failed to quire org.gnome.DisplayManager
**(gmd-binary:1383):WARNING**:Could not acuire name;builing out

次に以下のコマンドを実行(画面表示に関してのエラーをリストアップ)

$  grep '(EE)' /var/log/Xorg.0.log

結果は

     (WW) warning, (EE) error, (NI) not implemented, (??) unknown
[   20.393] (EE) NV: Kernel modesetting driver in uese, refusing to load
[   20.393] (EE) No devices deteched.

Gnome は動いているようだが,グラフィックドライバに問題がありそうだ。

ここで再起動と同時にEscキーを連打してgrubの起動メニューを表示させる。eを押して grubの編集画面に入り、linux行の最後の方にある

quiet splash

という部分に、nomodesetを追記して、

quiet splash nomodeset

とする。 これで再起動したが,入力画面はテキストモードのままだった。

もう一度再起動し, 同時にEscキーを連打してgrubの起動メニューを表示させる。 ここで古いカーネル(Kernel-2.6.31-21-generic)を選択してみると Gnome が正常に動き出した。しかし、これより新しいカーネルではやはり動かない。

再び再起動し、古いカーネルを選択する。端末から
gksudo gedit /etc/X11/xorg.conf
を実行して xorg.conf ファイルを以下のように編集する。
Section "Device"
        Identifier      "Configured Video Device"
        Driver          "nv"
EndSection

Section "Monitor"
        Identifier      "Configured Monitor"
EndSection

Section "Screen"
        Identifier      "Default Screen"
        Monitor         "Configured Monitor"
        Device          "Configured Video Device"
EndSection
しかし、状況に大きな変化なし。次にもう一度端末から
gksudo gedit /etc/X11/xorg.conf
を実行して xorg.conf ファイルを以下のように編集する。
Section "Device"
        Identifier      "Configured Video Device"
        Driver          "vesa"
EndSection

Section "Monitor"
        Identifier      "Configured Monitor"
EndSection

Section "Screen"
        Identifier      "Default Screen"
        Monitor         "Configured Monitor"
        Device          "Configured Video Device"
EndSection
それでも、状況に大きな変化なし。
正解は Driver を"nouveau"もしくは"fbdev"に指定する事だった。
つまり、端末から

gksudo gedit /etc/X11/xorg.conf

を実行して xorg.conf ファイルを以下のように編集する。

Section "Device"
        Identifier      "Configured Video Device"
        Driver          "nouveau"
EndSection

Section "Monitor"
        Identifier      "Configured Monitor"
EndSection

Section "Screen"
        Identifier      "Default Screen"
        Monitor         "Configured Monitor"
        Device          "Configured Video Device"
EndSection
または、
Section "Device"
        Identifier      "Configured Video Device"
        Driver          "fbdev"
EndSection

Section "Monitor"
        Identifier      "Configured Monitor"
EndSection

Section "Screen"
        Identifier      "Default Screen"
        Monitor         "Configured Monitor"
        Device          "Configured Video Device"
EndSection
これで Gnome が立ち上がって、GUI が使えるようになった。
 

原因

Ubuntu10.10 にグレードアップしたら Gnome が立ち上がらなくなったのには(テキストモードになってしまったのには)、Xorg と KMS が関係していた。

XorgX Window System)とはほとんどのLinux系のOS上で入出力を制御しているプログラムだ。Ubuntu系で使われているデスクトップ環境すなわち Gnome, Xfce, KDE のしたではこの Xorg が動いている。(参考:1)

KMSKernel mode-setting)とはカーネルがモニターの解像度、周波数と色深度を設定したり,変更したりする役割を担うという事を意味している。(参考:2)

KMS は Linux の機能として Kernel-2.6.29 から導入された。(参考:3)これは Ubuntu9.04 がリリースされたときのカーネルのバージョンは 2.6.28 で(参照:4)、Ubuntu9.10 がリリースされたときのカーネルのバージョンが 2.6.31 だから(参照:5)、Ubuntu では 9.10 で始めてKMSが導入されたことになる。しかし,この時はまだオプションとしての機能であり(参照:6),標準機能になったのは 10.04 からだ(参照:7)

Ubuntu10.04 ではKMSが標準で有効になっている。KMS が有効だと,それ以前のビデオドライバーの多くが作動しない。nVidia製のビデオカードに対応するドライバーでは、navidia(nVidia社純正), navidiafb, rivafb がこれにあたる。(参照:8)また、vesa, nv も動作しない。(参照:9)

Ubuntu10.04 ではKMSをサポートする nouveau が、nVidiaハードウェア向けの標準ビデオドライバととして採用された。同時に Xorg の方で nVidia純正のドライバーのうち、nvidia-current (190.53)、nvidia-173nvidia-96 の3つもサポートするようになった。(参照:10)

XorgがサポートするようになったnVidia純正のドライバー nvidia-96 があれば使用しているグラフィックボード GeForce2 MX200 を利用できる。(参照:11)この事から、 GeForce2 MX200 は nvidia-96 を使っては正常に機能していたようだ。

しかし、Ubuntu10.10 では採用している Xorg のバージョンが上がり,nvidia-173,nvidia-96とは互換性がなくなった。(参照:12)

そこでnVidia製のビデオカードを利用するには上記のように xorg.conf で、nVidiaハードウェア向けの標準ビデオドライバーである nouveau を指定する必要があったということだった。
  

参考

1. X Window System

 2. Kernel mode-setting
 
 3. http://wiki.debian.org/KernelModesetting

 4. https://wiki.ubuntulinux.jp/Develop/Jaunty/TechnicalOverview

 5. https://wiki.ubuntulinux.jp/Develop/Karmic/TechnicalOverview 

 6. https://wiki.ubuntu.com/KarmicKoala/ReleaseNotes/ja 

 7. https://wiki.ubuntu.com/LucidLynx/ReleaseNotes/ja

 8. http://nouveau.freedesktop.org/wiki/KernelModeSetting

 9. http://wiki.debian.org/KernelModesetting#nVidia_GfxCards

 10. https://wiki.ubuntulinux.jp/Develop/Lucid/TechnicalOverview  

 11. http://www.nvidia.com/object/IO_32667.html 

 12. https://wiki.ubuntu.com/MaverickMeerkat/ReleaseNotes/ja/

2012/10/11

Ubuntu その12 SIS630 comp. bus not detected, module not inserted

あれは確か1号機にインストールしてある Lubuntu 11.04 を11.10 にアップグレートした後あたりからだったと思う。電源を投入後で Lubuntu11.10 が立ち上がる前のまだ黒い画面のところで

[6桁の数字] SIS630 comp. bus not detected, module not inserted.

というメッセージが出るようになった。しかし、そのPCを使っていて特に不都合がなかったのでそのままにしておいた。

ところが、 Lubuntu11.10から 12.04 にアップグレードした後もこのメッセージが出続けるので,何とかすることにした。

1号機のシステム要件

    CPU  1GHz
    memory 512MB
    HDD     40GB
    Motherboard   K7S5A
    Graphic Board   nVidia Corporation NV11DDR [GeForce2 MX200]


インストールしてあるOS

Lubuntu12.04

症状

電源を投入後で Lubuntu11.10 が立ち上がる前のまだ黒い画面のところで

 [6桁の数字] SIS630 comp. bus not detected, module not inserted.

というメッセージが出る。

解決策

/etc/modprobe.d/blacklist.conf の末尾に blacklist i2c_sis630を書き加える。

手順は
  1. アプリケーションメニュー → アクセサリ と進み,ターミナルエミュレータを起動
  2. cd /etc/modprobe.d/
  3. sudo leafpad blacklist.conf
  4. 末尾に 
     # K7S5A   
     blacklist i2c_sis630
    の2行を追加する。
  5. 保存して blacklist.conf を閉じる。
  6. 再起動
その後メッセージは出なくなりました。


Ubuntu  ffmpeg のインストール方法

Ubuntu 11.10 に Synapticパッケージマネージャーから ffmpeg をインストールしたが、しばらく使わなかった。そしてしばらくぶりに端末から
ffmpeg -version
としたら,エラーが出た。内容は書き取っていなかったので正確には覚えていないが,バージョンが古くて依存関係を満たしていないというようなことだったと記憶している。

そこでこれを以下のようにアンインストールして、最新版を再インストールした。(参考:1)


ffmpeg のインストール

ffmpegは頻繁に更新が行なわれています。Synapticパッケージマネージャーやソフトウェアセンターからインストール出来ますが,常に最新の状態である訳ではありません。ここでは
  端末からコマンドを使って
  Ubuntu 10.10, 11.04, 11.10 または 12.04 に
  最新のffmpegをインストールする

方法を紹介します。
コマンドとは命令という意味で、マウスでクリックする替りにキーボートから端末に入力します。端末を起動する(開く)には
 Dashホーム→それ以外のソフト→結果の絞り込み→アクセサリー
 と進み、”インストール済み”から選択します。

0. インストール手順

  1. 古いffmpeg のアンインストール
  2. ffmpeg に必要なライブラリをインストール
  3. ffmpeg の最新版をインストール

1. 古いffmpeg のアンインストール

端末を開いて以下のコマンドで ffmpeg と関連のパッケージをアンインストールする。

sudo apt-get remove ffmpeg x264 libav-tools libvpx-dev libx264-dev

(家の Ubuntu では ”パッケージ’libav-tools’は見つかりません。”と、エラーが出たので、それを除いた以下のコマンド
sudo apt-get remove ffmpeg x264 libvpx-dev libx264-dev
を実行した。)

2. ffmpeg に必要なライブラリをインストール


ffmpeg に必要なエンコード,デコードライブラリをインストールします。ここでインストールするライブラリは下記の通りです。なお、ライブラリのインストールは任意ですから必要に応じて省略出来ます。

 libfaac (AAC encoder)
 libmp3lame (MP3 encoder)
 libopencore-amr (AMR encoder/decoder)
 librtmp (for additional RTMP protocols)
 libtheora (Theora encoder)
 libvorbis (Vorbis encoder)
 fdk-aac (AAC encoder)
 libvpx (VP8 encoder/decoder)
 libx264 (H.264 encoder)

まず、端末から以下のコマンドでアップデートと、 上記のライブラリのうち、

 libfaac (AAC encoder)
 libmp3lame (MP3 encoder)
 libopencore-amr (AMR encoder/decoder)
 librtmp (for additional RTMP protocols)
 libtheora (Theora encoder)
 libvorbis (Vorbis encoder)

をインストールします。

sudo apt-get update
sudo apt-get -y install autoconf build-essential checkinstall git libfaac-dev libgpac-dev \
  libjack-jackd2-dev libmp3lame-dev libopencore-amrnb-dev libopencore-amrwb-dev \
  librtmp-dev libsdl1.2-dev libtheora-dev libtool libva-dev libvdpau-dev libvorbis-dev \
  libx11-dev libxext-dev libxfixes-dev pkg-config texi2html yasm zlib1g-dev

もし,libfaac-dev に関係するエラーが出たら,

https://launchpad.net/ubuntu/+archive/primary/+files/faac_1.28.orig.tar.gz

からlibfaacパッケージをダウンロードして、以下のコマンドでインストールします。

tar -xzvf faac_1.28.orig.tar.gz
cd faac-1.28
./configure
make && make install

残りの3つのライブラリ

 fdk-aac (AAC encoder)
 libvpx (VP8 encoder/decoder)
 libx264 (H.264 encoder)

は次の3章でソースコードからインストールします。
 

3. ffmpeg の最新版をインストール


Ubuntuでは端末からファイルをダウンロードしたり、インストールするには通常 apt-get コマンドを使います。しかし、参考にしたサイトでは git コマンドを使ってソースコードをダウンロードしているので、ここでもそのまま git コマンドを使った方法を紹介します。

3-0. ここで使うコマンドについて


apt-get も git もソフトウェアを管理するプログラムを使うためのコマンド(命令)です。apt-get ではAPTというシステムを使い,git ではGitというシステムを利用しています。もう少し詳しく書くと,
Git とはバージョンやソースコードを管理するシステムで、動作速度に重点がおかれています。(参照:5)Git を利用するには端末からコマンドとして git と入力します。  

APT は Debian/GNU系Linux でのパッケージ管理システムで、ソフトウェアのインストールやバージョン管理をしやすくするために作られました。(参照:6)APT を利用するには端末からコマンドとして apt-get と入力します。
バージョンやソースコード、 パッケージ、Debian/GNU系Linuxについては別の機会で説明します。

ソースコードをダウンロードしてきた場合にはそのままではプログラムとして使えないので、使えるようにする必要があります。これをコンパイルと言います。 コンパイルするには端末からつのコマンド

./configure
make
sudo make install

を入力します。なお、ここでは make install の替りにcheckinstall を使い,

./configure
make
sudo checkinstall

と入力しています。 install を checkinstall とすると、インストールに加えてOSに合ったパッケージまで作成してくれて,インストール後の後処理もしてくれます。また、アンインストールもパッケージマネージャーから簡単に出来ます。(参照:2)

3-1. x264 をインストール


端末から以下のコマンドで x264(H.264 ビデオエンコーダ)をダウンロードしてインストールします。

cd
git clone --depth 1 git://git.videolan.org/x264
cd x264
./configure --enable-static
make
sudo checkinstall --pkgname=x264 --pkgversion="3:$(./version.sh | \
  awk -F'[" ]' '/POINT/{print $4"+git"$5}')" --backup=no --deldoc=yes \
  --fstrans=no --default


3-2. fdk-aac をインストール


端末から以下のコマンドで fdk-aac (AAC オーディオエンコーダ)をダウンロードしてインストールします。

cd
git clone --depth 1 git://github.com/mstorsjo/fdk-aac.git
cd fdk-aac
autoreconf -fiv
./configure --disable-shared
make
sudo checkinstall --pkgname=fdk-aac --pkgversion="$(date +%Y%m%d%H%M)-git" --backup=no \
  --deldoc=yes --fstrans=no --default

3-3. libvpx をインストール


端末から以下のコマンドで libvpx (VP8 ビデオエンコーダ&デコーダ)をダウンロードしてインストールします。

cd
git clone --depth 1 http://git.chromium.org/webm/libvpx.git
cd libvpx
./configure
make
sudo checkinstall --pkgname=libvpx --pkgversion="1:$(date +%Y%m%d%H%M)-git" --backup=no \
  --deldoc=yes --fstrans=no --default

3-4. ffmpeg をインストール


端末から以下のコマンドで ffmpeg をダウンロードしてインストールします。

cd
git clone --depth 1 git://source.ffmpeg.org/ffmpeg
cd ffmpeg
./configure --enable-gpl --enable-libfaac --enable-libfdk-aac --enable-libmp3lame \
  --enable-libopencore-amrnb --enable-libopencore-amrwb --enable-librtmp --enable-libtheora \
  --enable-libvorbis --enable-libvpx --enable-x11grab --enable-libx264 --enable-nonfree \
  --enable-version3
make
sudo checkinstall --pkgname=ffmpeg --pkgversion="5:$(date +%Y%m%d%H%M)-git" --backup=no \
  --deldoc=yes --fstrans=no --default
hash x264 ffmpeg ffplay ffprobe 

インストールはこれで終了です。

4.ffmpeg, libvpx, fdk-aac, x264 のアップデート

 ここでは ffmpeg, libvpx, fdk-aac, x264をパッケージマネージャーからパッケージとしてインストールしなかったので,アップデートは下記の順に端末からコマンドを打って行います。

3で作成したパッケージの削除(これで3で作成したパッケージは全て削除されます。)
 
sudo apt-get -y remove ffmpeg x264 libx264-dev libvpx-dev 


2でインストールしたライブラリの再インストール

sudo apt-get update
sudo apt-get -y install build-essential checkinstall git libfaac-dev libgpac-dev \
  libjack-jackd2-dev libmp3lame-dev libopencore-amrnb-dev libopencore-amrwb-dev \
  librtmp-dev libsdl1.2-dev libtheora-dev libva-dev libvdpau-dev libvorbis-dev \
  libx11-dev libxext-dev libxfixes-dev texi2html yasm zlib1g-dev

x264をアップデート(./configure, make, sudo checkinstall は3-1と同様)

cd ~/x264
make distclean
git pull
./configure --enable-static
make
sudo checkinstall --pkgname=x264 --pkgversion="3:$(./version.sh | \
  awk -F'[" ]' '/POINT/{print $4"+git"$5}')" --backup=no --deldoc=yes \
  --fstrans=no --default

fdk-aacをアップデート(./configure, make, sudo checkinstall は3-2と同様)

cd ~/fdk-aac
make distclean
git pull
./configure --disable-shared
make
sudo checkinstall --pkgname=fdk-aac --pkgversion="$(date +%Y%m%d%H%M)-git" --backup=no \
  --deldoc=yes --fstrans=no --default 

libvpxをアップデート(./configure, make, sudo checkinstall は3-3と同様)

cd ~/libvpx
make clean
git pull
./configure
make
sudo checkinstall --pkgname=libvpx --pkgversion="1:$(date +%Y%m%d%H%M)-git" --backup=no \
  --deldoc=yes --fstrans=no --default
 

ffmpegをアップデート(./configure, make, sudo checkinstall は3-4と同様)

cd ~/ffmpeg
make distclean
git pull
./configure --enable-gpl --enable-libfaac --enable-libfdk-aac --enable-libmp3lame \
  --enable-libopencore-amrnb --enable-libopencore-amrwb --enable-librtmp --enable-libtheora \
  --enable-libvorbis --enable-libvpx --enable-x11grab --enable-libx264 --enable-nonfree \
  --enable-version3
make
sudo checkinstall --pkgname=ffmpeg --pkgversion="5:$(date +%Y%m%d%H%M)-git" --backup=no \
  --deldoc=yes --fstrans=no --default 
 
 

5. ffmpeg, libvpx, fdk-aac, x264 のアンインストール


3.でインストールした ffmpeg, libvpx, fdk-aac, x264 をアンインストールするには以下のコマンドを実行します。

sudo apt-get -y autoremove autoconf build-essential checkinstall fdk-aac ffmpeg git libfaac-dev libgpac-dev \
  libjack-jackd2-dev libmp3lame-dev librtmp-dev libsdl1.2-dev libtheora-dev libtool libva-dev libvdpau-dev \
  libvorbis-dev libvpx libx11-dev libxfixes-dev pkg-config texi2html x264 yasm zlib1g-dev

そして,ホームフォルダー内の4つのフォルダー”ffmpeg, libvpx, fdk-aac, x264”を削除します。

sudo rm -r ffmpeg libvpx fdk-aac x264

参考


 1. https://ffmpeg.org/trac/ffmpeg/wiki/UbuntuCompilationGuide

 2. http://de.wikipedia.org/wiki/Checkinstall

 3. http://linux-suomi.net/modules/sinyD0/index.php?id=18#05

 4. http://fixedpoint.jp/ffmpeg/ffmpeg-doc.html

 5. http://ja.wikipedia.org/wiki/Git

 6. http://ja.wikipedia.org/wiki/APT

2012/09/24

Ubuntu E:Read error - read (5 Input/output error), E:The package lists or status file could not be parsed or opened.

問題


今朝 Ubuntu を立ち上げてみたら,画面右上のアップデートマネージャーが表示されるところに警告(進入禁止のマーク)が出ていた。そこをクリックしてみると,

Error:cache E:Read error - read (5 Input/output error), E:The package lists or status file could not be parsed or opened.

というメッセージがあり、

”agt-get で問題解決せよ”

のようなことが書いてあった。

経過


ところが
 アップデートマネージャーを立ち上げるとすぐに消えてしまう
 端末から sudo apt-get update としてもフリーズしたような状態が1分ほど続いたあと完了
 続いて sudo apt-get upgrade とすると、2、3行表示されて硬直状態があり、そのまま終了
と、なってしまう。そして、画面右上の警告はそのままで、アップデートされた気配なし。

そこで、のメッセージをもとに検索すると、”Debian GNU∕Linux スレッド Ver. 55”に

  fsck
  再インストール
  HDD交換
と出ていた。fsck はファイルシステム関係のコマンドだけど、とりあえず
 sudo fsck /dev/sda1/
として実行する。途中何回か修復のするかどうか聞かれたので,とりあえず全て”yes”と、答える。

ここでもう一度
 sudo apt-get update
を実行する。すると今度は
E: 読み込みエラー - 読み込み(入力/出力エラー)
E: パッケージリストまたはステータスファイルを解釈またはオープンすることができません。
と、エラーが出て終了してしまう。

解決策


続いて
 
 ”E: パッケージリストまたはステータスファイルを解釈またはオープンすることができません。

をもとに検索。その結果から見つけた下記のページ

 https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?pid=92612#p92612

と、これとその中のリンク

 http://memo.officebrook.net/20100812.html

を参考に以下のコマンドを1行ずつ実行した。

sudo rm /var/lib/apt/lists/* -vf
sudo rm /var/lib/apt/lists/partial/* -vf
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade

これでアップデートは無事終了し、警告は消えてくれた。

より良い解決策

解決後もう少しよく探すと


に解決策が出ていた。それによると,

sudo rm /var/lib/dpkg/status
sudo cp /var/lib/dpkg/status-old /var/lib/dpkg/status
sudo rm -rf /var/lib/apt/lists/*
sudo dpkg --configure -a
sudo aptitude update
sudo aptitude upgrade
sudo aptitude install -f

しかし、PackageManagerTroubleshootingProcedure によると、上でうまくいくなら

sudo rm /var/lib/dpkg/status
sudo cp /var/lib/dpkg/status-old /var/lib/dpkg/status
sudo rm -rf /var/lib/apt/lists/*
sudo dpkg --configure -a
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get -f install

でもいいはずだ。

 

Ubuntu と WIndows系 32ビットPCと64ビットPCについて

32ビットパソコンと64ビットパソコン

最近よく”64ビットパソコン”という言葉を見かけたり聞くようになった。Ubuntu や Xubuntu にも32ビット版、64ビット版がある。この64ビットパソコンとはどんなパソコンなんだろうか。

64ビットパソコンとは


64ビットパソコンとはデータバスおよびアドレスバスが64ビットであるCPUを搭載したパソコンの事だ。データバスとは回路の一部で、データを送るために使われる回線だ。アドレスバスとはデータの保存してある場所を知らせるために使われる回線だ。 そして、同様に32ビットパソコンとはCPUのデータバス,アドレスバスが32ビットであるパソコンの事だ。

では、64ビットCPUや、32ビットCPUにはどのような製品があるか。それらの例を以下に例をあげてみる。(参考:CPUの性能説明

 64ビットCPUの例
  Core i7、Core i5、Core i3、Core 2 Quad、Core 2 Duo、Pentium D、
  Pentium Dual-Core、Celeron Dual-Core、(新型) Celeron、Atom
  Phenom II、Phenom、Athlon II、Athlon X2、Athlon 64 (X2/FX 含む)、
  Turion (64/X2 含む)

 32ビットCPUの例
  Core Duo/Solo、Pentium III、Pentium II、Celeron M、Pentium M、(旧型) Celeron、
  それ以前の旧型CPU
  Athlon、Athlon XP、Duron

 32ビットCPUと64ビットCPU対応の両方がある例
  Pentium4 (500番以降の後期型が対応)、Celeron D(300番以降の後期型が対応)
  Sempron(初期型は非対応)


64ビットパソコン、32ビットパソコン、64ビット版OS、32ビット版OSについて

64ビットパソコンが出てくる前は32ビットパソコンが主流だった。今はその両方が存在していて,64ビットパソコンに対応しているOSを64ビット版、32ビットパソコンに対応しているOSを32ビット版といっている。32ビット版と64ビット版のOSがあるのはLinux系では Ubuntu, Xubuntu, Lubuntu, Kubuntu などがあり、Windows系では Windows XP, Windows Vista, Windows 7 などがある。
そして
 32ビットパソコンには32ビット版OSをインストールしなければならないが,
 64ビットパソコンには64ビット版OSか、または32ビット版OSををインストール出来る
 
使っているOSが32ビット版か64ビット版かを調べる方法:
 Windows XP, VIsta, 7 の場合 現在使っている Windows は32ビットか64ビットか
 Ubuntu系の場合       32ビットと64ビットを調べる方法

  $ uname -m 
 
 でi686,i586,i386 などが出れば32ビット、x86-64,EM64Tが出れば64ビット

 使っているPCが32ビット版か64ビット版かを調べる方法:
 Ubuntu系の場合       Linuxでの32ビットと64ビットマシンの見分け方

  $ cat /proc/cpuinfo 
 
 でflagの値に im があれば64ビットCPU

2012/09/23

ubuntu インストール中に”targetを設定しています。”で止まってしまう。

Xubuntu12.04 を Alternate CD からインストールする時につまずいたので,その時の経過と対処方法、原因などを書き留めておきます。

症状


Xubuntu12.04 を Alternate CD からインストールすると、
  ”targetを設定しています。”
 というところでインストールが止まって先に進めない。

 インストール環境


    CPU  1GHz
    memory 512MB
    HDD     40GB
    Motherboard   K7S5A
    Graphic Board   nVidia Corporation NV11DDR [GeForce2 MX200]


インストールするOS


 Xubuntu12.04

インストールメディア


 Alternate CD

インストール経過


Xubuntu12.04 を Alternate CD からLAN接続なしでインストールしていたら、
”targetを設定しています。”
というところでインストールが止まってしまった。

ここで作業を中止するか,またはこのステップを飛ばして続行するかを尋ねる Window が出てきた。

中止を選択してやり直したら,また”target system を設定しています。”のところで止まってしまった。今度は続行を選択したら,インストールは終了した。しかし、今度は Xubuntu12.04 が起動しなかった。

そこで Alternate CD の代わりに Desktop/Live CD を使ってみたが,やはり途中で止まってしまった。これはまず、インストールCDの問題ではないだろう。

ここで試しに Xubuntu8.04LTS の Alternate CD を使ってインストールをしてみたところ、問題なくインストール出来た。無線LANに接続してアップデートも無事に終わった。ならばここからグレードアップしていけばよい。
 
10.04LTSへのアップグレードは順調に進んで無事終了し、アップデートも無事に終わった。 

いよいよ12.04LTSへアップグレードだ。しかし、ここでまたつまずいた。
メモを取っていなかったので正確な表現は覚えていないが,
”2つのソフトウェアが競合しているので,それらをインストールする前に再起動せよ。”
と、いうような内容のメッセージが出てきた。そこでメッセージどおりに再起動すると, Xbuntu が起動しない。

アップグレード中の警告を書き留めておかなかったので,修復には時間がかかりそうだった。そこで今度は有線でLANに接続して Alternate CD から Xubuntu12.04 をインストールすることにした。そうしたらインストールに成功した。LAN接続してあるとインストールできるようだ。   

解決策


後で対処法方を調べてみると,似たような事例がいくつか見つかった。それらをまとめると,以下の
2通りの方法があるようだ。

 1. インターネットに接続してインストールする。
   (参考:installer-stuck-at-configuring-target-system-step

 2.”Xubuntu をインストールする”を選択するとき、F6を押して”nomodeset”を選択する。
   (参考:installer-stuck-at-configuring-target-system

また、Desktop/Live CD を使ってインストールする場合には以下の3通りの方法があるようだ。

 1. インターネットに接続してインストールする。
 
 2. インストール中に画面右上の ネットワークの接続のマークをクリックして、"ネットワークを有効
   にする"についているチェックを外す。

 3. Desktop CD が起動したら
   ”今すぐXubuntuをインストールする”
  を選択し,Xubuntuのインストール準備のところで
   ”インストール中にアップデートをダウンロードする”
  のチェックを外す。

 参考:installation-stopped-at-configuring-target-system

2012/09/21

Ubuntu その11 古いPCに Alternate CD を使って Xubuntu をインストールする手順2(補足)

前回は Alternate CD を使って Xubuntu12.04 をインストールする手順を書きました。
今回はそこで書ききれなかった補足やインストール時に気がついたこと、アドバイスなどについて書いてみたいと思います。


1. LAN接続なしでエラー LAN接続してOK

初めはLAN接続なしでインストールしていたら、途中でインストールが止まってしまった。そして、”インストールを続行しますか。”と、尋いてきた。

最初は中止してやり直していたが,やはり同じところで止まってしまう。次にそのステップを飛ばしてインストールを続行したら一応終了まで進んだ。しかし、再起動しても Xubuntu12.04 が起動しなかった。

いろいろ試行錯誤した後,LAN接続してインストールしてみたらうまく行った。

Ubuntu系をインストールする時にはLANに接続しておいた方が無難なようだ。

詳しいことは(執筆中)に書いておいた。

2. パーティションについて


 パーティションとは(ハード)ディスク内に作成する仕切りの事です。1台のハードディスク内にパーテーションを作ると、PCは1台のハードディスクを複数のハードディスクとして認識します。

例えば, 500GBのハードディスクにパーティションが1つあると、PCは”合わせて500GBになるハードディスクが2台ある。”と認識してくれます。パーティションが4つあればPCは”合わせて500GBになるハードディスクが5台ある。”と認識してくれます。

そしてパーティションを作ることをパーティショニングと言います。 

パーティショニングはデュアルブートでインストールする時に必要な作業です。しかし、既にOSがインストールしてあるハードディスクをパーティショニングする時には、注意して行わないとそのOSが起動しなくなったり不安定になったりします。

 Ubuntu系をインストールする時にはガイドにそったパーティショニングをお勧めします。

 3. インストール時のパーティションの設定


Alternate CD を使って Xubuntu をインストールする時,どのようにインストールするにしても質問内容や、選択肢ははほとんど共通しています。しかし、パーティショニングのところの選択肢では共通している選択肢とそうでない選択肢があります。共通でない選択肢があるのは、ハードディスクの状態によって可能なパーティショニングの仕方が変わってくるからです。

共通している選択肢は以下の3つですが、これらは一般のユーザーにはほとんど必要ないでしょう。
  ガイド ー ディスク全体を使い、LVM をセットアップする。
  ガイド ー ディスク全体を使い、暗号化 LVM をセットアップする。 
  手動
1番目と2番目はLVMを使ってディスクの管理をしたい場合です。1番目と2番目の違いは暗号化の有無です。LVM(Logical Volume Manager)とはパーティショニングを含むディスク管理をしやすくするためのソフトウェアです。常にハードディスクの増設を考慮しなければならない場合にはこのどちらかを選択するといいでしょう。3番目の手動という選択肢は全ての構成を自分で指定する場合の選択肢です。作成したいハードディスクの構成がはっきりしている場合にこれを選択します。

それら以外の共通していない選択肢は一般のユーザーにとって重要です。そこでいくつかの代表的なパーティショニングの例をあげておきます。
3-1. ハードディスク1台で、OSがインストールされていない場合

  この場合は

   ガイド ー ディスク全体を使う。

 という選択肢が加わります。一つのOSのために1台のハードディスクを使用するという意味です。
 一般のユーザーはこれを選択します。
 この後は 3. Xubuntu のインストール 17-1-2 に続きます。

3-2. ハードディスク1台で、既にOSがインストールされている場合
  この場合は

   ガイド ー ディスク全体を使う。

 という選択肢にもう一つ

   ガイド ー SCSI1(0,0,0) パーティション1. (sda)をリサイズして空き領域を使う。

 という選択肢が加わります。これはインストールされているOSが使用していない部分を新しく
 インストールするOSのために使えるようにするという意味です。
 一般のユーザーはこの2つのどちらかを選択します。 
 Ubuntu  その10 で説明したインストール方法はどちらも丁度この場合にあたります。
 この後は 3. Xubuntu のインストール 17-2-2 に続きます。

3-3. ハードディスク2台で、1台にOSがインストールされている場合

(執筆中)

  この場合は3-2と同様で、OSがインストールされているハードディスクが

 sdaと認識されていれば

   ガイド ー SCSI1(0,0,0) パーティション1. (sda)をリサイズして空き領域を使う。
   ガイド ー ディスク全体を使う。

 sdbと認識されていれば

   ガイド ー SCSI1(0,1,0) パーティション1. (sdb)をリサイズして空き領域を使う。
   ガイド ー ディスク全体を使う。

 という選択肢が加わります。両者の違いはどちらのハードディスクにOSがインストールされている
 かということだけです。一般のユーザーはこの2つの選択肢のどちらかを選択します。

(執筆中)

 3-4. ハードディスク2台で、それぞれにOSがインストールされている場合



  この場合は

   ガイド ー SCSI1(0,0,0) パーティション1. (sda)をリサイズして空き領域を使う。
   ガイド ー ディスク全体を使う。

 という選択肢にもう一つ

   ガイド ー SCSI1(0,1,0) パーティション1. (sdb)をリサイズして空き領域を使う。

 という選択肢が加わります。これはインストールされているOSが使用していない部分を新しく
 インストールするOSのために使えるようにするという意味です。一般のユーザーはこの3つのど
 ちらかを選択します。 

(執筆中)

2012/09/17

Ubuntu その10 古いPCに Alternate CD を使って Xubuntu をインストールする手順1

Ubuntu  その6では古いPCに Xubuntu8.04 をインストールしたことについて書いた。Xubuntu8.04のインストール手順はXubuntu7.10とほぼ同じで、それについて”はAlternate CDでインストールするには”に詳しく書かれている。

しかし、そこには Xubuntu をOSがインストールされていないディスク(ハードディスク)にインストールする場合についてのみ書かれている事と,最新版である Xubuntu12.04 ではインストール手順が少々異なる。

ここでは既に Windows (Windows XP) がインストールされているPCにXubuntu12.04 (最新版)をインストールするやり方について丁寧に書いてみたいと思う。

Xubuntu12.04 をインストールする環境


- インストールに使用したPCのシステム要件
    CPU     1GHz
    メモリー    512MB
    ハードディスク   40GB

- インストールするPCには Windows XP (VIsta, 7 でも可)がインストールされているものとす
  る。

- インストールするOSは Xubuntu12.04 (32ビット)

- インストールCDには Xubuntu12.04 のAlternate CDを使用。

-  Alternate CDを使って Xubuntu12.04をインストールするときの最小システム要件公式には
    メモリー    64MB
    ハードディスク   2GB 
    とありますが、個人的にはインストール後の使用を考えて最小システム要件として
    メモリー    256MB
    ハードディスク   4GB
    と考えています。(参照:推奨される最小システム要件

- Xubuntu についての詳しい情報
  Xubuntu のリリースノート(日本語版)に出ています。そこには Xubuntu の機能やダウンロー
  ドに必要な情報等も書かれています。また、そこにはトラブルの解決につながるような情報
  が見つかることもあります。


古いPCに Xubuntu12.04 をインストールしよう


インストールの概略
 
 0. インストールを始める前に(バックアップとLAN接続)
 1. Xubuntu12.04 の Alternate版をダウンロード
 2. ダウンロードしたファイルからインストールCDを作成
 3. Xubuntu12.04 のインストール
  3-1. 既にインストールされている Windows と Xubuntu12.04 を入れ替える場合
  3-2. 既にインストールされている Windows と併用出来るようにインストールする場合   
    (Windows とのデュアルブート


インストールの手順

 0. インストールを始める前に


  0-1. バックアップをしておく

  - バックアップとはファイルを保存目的で別の場所にコピーする事です。

  - 既にインストールされている Windows と Xubuntu12.04 を入れ替える場合、インストール
    されているOS(Windows)やデータは全て消去されます。インストールを始める前に
    要なデータ(ファイル)は必ず前もってバックアップをとっておいてください。 

  - Windows とデュアルブートにする場合もバックアップをとっておくことを勧めます。 
    (参考:Ubuntuをインストール・アップグレードする前に


    バックアップの取り方(Windows XP の場合)

   -  Windows XP Professional Edition を使っている場合は
     重要なファイルやフォルダーをバックアップしてみよう
    に詳しく書かれています。 

   -  Windows XP Home Edition を使っていて、そのインストールCDを持っている場合は
     バックアップの使い方
    または
     バックアップ ユーティリティを使用してバックアップを作成する方法
    に詳しく書かれています。

   -  Windows XP Home Edition を使っていて、そのインストールCDを持っていない場合は
     初めてのパソコンバックアップ 
    に詳しく書かれています。


  0-2. LAN(インターネット)への接続

  - LANとはローカルエリアネットワークの略で,ネットワーク(インターネット)の一部をさ
    します。多くの場合はインターネットの一部で家庭内に属する部分という意味で使われてい
    ます。PCをケーブルでLANに接続する方法を有線LAN、無線で接続する方法を無線LAN
    といいます。

  - CDを使ったインストールではLANへの接続は必須ではありませんが,接続されているとイン
    ストールと同時にアップデートも出来ます。PCの電源を入れる前にLANで接続しておく事
    を勧めます。

     - 接続する場合は有線LAN、無線LANのどちらでもいのですが、出来れば有線LANで接続
     てください。無線LANは問題が出る(無線LANアダプターが認識されないなど)ことがあ
   るのと、有線の方が通信が安定しています。


 1. Xubuntu12.04 のAlternate版をダウンロード

   Ubuntu の公式ホームページな内の

    http://cdimage.ubuntu.com/xubuntu/releases/12.04.1/release/

   から

    PC (Intel x86) alternate install CD

   というファイルをダウンロードします。


 2.  ダウンロードしたファイルからインストールCDを作成する。CDを焼く
  
  - ダウンロードしてきたファイルをCDに焼くにはちょっとした注意が必要です。
    このファイルはisoイメージ といって、簡単に言うと複数のファイルを一つのファイルに
        まとめたものです。ですから isoイメージをそのままCDに焼くと、PCはこれを一つの
      ファイルとして扱ってしまい、中身を扱えません。そこで、PCがisoイメージの中身を
      使えるようにするにはそれなりの方法でCDを焼く必要があります。
   
  - Windows 98/ME/2000/XP, Ubuntu でインストールCDを作成するには

     Ubuntu Japanese Team Wiki の中のISOイメージをCD-R(W)に書き込むには

   に詳しく説明されています。

  - MacOSX, Kubuntu, Xubuntu でインストールCDを作成するには

     Ubuntu Docmentation の中のBurningIsoHowto  


   には図入りで詳しく説明されています。



 3.  Xubuntu12.04 のインストール

  既にインストールされているOS(Windows)と Xubuntu12.04 を入れ替える場合も
  Windows とデュアルブートにする場合もインストールの流れはほとんど変わりません。 
  異なるのはハードディスクへのインストールの仕方の所だけ(ハードディスクのパーテー
  ションの作成)です。


  Xubuntu12.04 のインストール手順


  1. CDドライブに作成したインストールCDを入れます。

  2. 電源を切り、PCが完全に停止してから再び電源を入れます。(再起動でもよい。)

  3. 言語の選択
    電源が入ってしばらくすると下の写真のような画面が現れます。これが Xubuntu の
    Alternate版のCDの最初の画面です。ここから先の操作はすべてキーボードで行います。
       ここではキーボードの←、→、↑、↓のキーを使って使用したい言語を選択し、Enterキー
         を押します。
言語の選択
3 言語の選択


       この画面が現れずにPCにインストールしてあるOSが起動してしまうときには
     ”Ubuntu その9 PCにインストールしてあるOSが立ち上がってしまう
       を参考にBIOSの設定を変更してください。


  4. 作業の選択
    ここではキーボードの↑、↓のキーを使って”Xubuntuをインストール”を選択し、Enter
    キーを押します。
作業の選択
4 作業の選択


  5.  下の画面が出てきた時には”はい”を選択します。(キーボードの使い方は画面下参照
表示言語についての注意
5 表示言語についての注意


  6. 居住地の選択
    自分が住んでいる国、または地域を選択します。(キーボードの使い方は画面下参照
居住地の選択
6 居住地の選択


  7. キーボードの設定1(キーボードの使い方は画面下参照
   キーボードで使用する言語を選択します。
キーボードの設定1
7 キーボードの設定


  8. キーボードの設定2(キーボードの使い方は画面下参照
   キーボードのレイアウトを選択します。(そのままでOK。後でも変更可能)
キーボードの設定2
8 キーボードの設定


  9. ネットワークの設定1(キーボードの使い方は画面下参照
   1-1. LANへの接続が確認されると、
     数秒間接続が出来たというメッセージが表示されて次のステップに進みます。

   2-1. LANへの接続が確認できないと
     ネットワークの設定では下の図のようなメッセージが出ることがあります。
     ここではどのようにLANに接続するかと聞いています。
     有線で接続する場合は eth で始まる方を、無線で接続する場合は wlan で始まる方を
     選択します。 
ネットワークの設定
9-2-1 ネットワークの設定


    2-2. 上の図での選択後にLANへの接続に失敗すると下の図のようなメッセージが出ま
       す。ここでは”続ける”を選択します。
ネットワークの設定
9-2-2 ネットワークの設定


    2-3. すると下の画面が出てくるので,
       LANに接続してインストールするなら”戻る”を選択します。
       LANに接続しないでインストールするなら”今ネットワークを設定しない”を
       選択して次のステップ10に移行します。
ネットワークの設定
9-2-3 ネットワークの設定

 
    2-3-1. ”戻る”を選択すると下の画面が出てきます。ここでLANに接続した後、選択肢から
          ”インストールを中止する”を選択します。
ネットワークの設定
9-2-3-1 ネットワークの設定

    2-3-2. ”インストールを中止する”を選択すると、下のような確認のメッセージが出てきま
          す。続行する場合は”はい”を選択します。すると再起動するので、再起動したら
        3. からやりなおします。そうでない場合は”いいえ”を選択して上の画面に戻り
        ます。
ネットワークの設定
9-2-3-2 ネットワークの設定


  10. ネットワークの設定2(キーボードの使い方は画面下参照
    ホスト名を設定します。(Xubuntu をインストールするPCに名前をつける。)
ネットワークの設定
10 ネットワークの設定


  11. ユーザーとパスワードのセットアップ1(キーボードの使い方は画面下参照
    ユーザーアカウントとはPCを使う時の名前です。外部との通信にも使われます。
ユーザーとパスワードのセットアップ1
11 ユーザーとパスワードのセットアップ


  12. ユーザーとパスワードのセットアップ2(キーボードの使い方は画面下参照
    ユーザー名とはPCを使う時の名前(通称)です。外部との通信には使用されません。
ユーザーとパスワードのセットアップ2
12 ユーザーとパスワードのセットアップ


  13. ユーザーとパスワードのセットアップ3(キーボードの使い方は画面下参照
    パスワードを決めてください。
ユーザーとパスワードのセットアップ3
13 ユーザーとパスワードのセットアップ


  14. ユーザーとパスワードのセットアップ4(キーボードの使い方は画面下参照
    確認のためもう一度同じパスワードを入力します。
ユーザーとパスワードのセットアップ4
14 ユーザーとパスワードのセットアップ


  15.  ユーザーとパスワードのセットアップ5(キーボードの使い方は画面下参照
    個人のデータを保存するフォルダごと暗号化するかと聞いています。
     ”はい”か”いいえ”を選択します。
ユーザーとパスワードのセットアップ5
15 ユーザーとパスワードのセットアップ

  16. 時間の設定(キーボードの使い方は画面下参照
    PCが置いてある地域(自分が住んでいるところ)を選択します。
    大抵はそのままで”はい”を選択すればいいのですが,”いいえ”を選択して、
    次の画面のリストの中から希望する地域を選ぶ事も出来ます。(後で変更可能です。)
時間の設定
16 時間の設定


  17. ディスクのパーティショニングキーボードの使い方は画面下参照
   1. Xubuntu を単独で使用する場合 
    1-1. ”ディスク全体を使う”を選択します。
ディスクのパーティショニング
17-1-1 ディスクのパーティショニング

    1-2. インストールするディスクの確認です。Enterキーを押してください。
ディスクのパーティショニング
17-1-2 ディスクのパーティショニング

    1-3. パーテーションの最終確認です。
      ここで”はい”を選択して先へ進と設定の変更は出来なくなります。
      先へ進む場合はもう一度よく考えてから”はい”を選択してください。
ディスクのパーティショニング
17-1-3 ディスクのパーティショニング

    1-4. もし、上の画面の代わりに下の画面が出てきた時には”パーティショニングの終了
      とディスクへの変更の書き込み” を選択します。これを実行すると、その後の変更
       は出来なくなります。先へ進む場合はもう一度よく考えてから実行して下さい。

ディスクのパーティショニング
17-1-4 ディスクのパーティショニング

   2. Windows  とデュアルブートにする場合
    2-1. ”パーテーション1をリサイズして空き領域を使う”を選択します。
ディスクのパーティショニング
17-2-1 ディスクのパーティショニング

    2-2. パーテーションの変更の最終確認です。
      ここで”はい”を選択して先へ進と設定の変更は出来なくなります。
      先へ進む場合はもう一度よく考えてから”はい”を選択してください。
ディスクのパーティショニング
17-2-2 ディスクのパーティショニング


  18. インストール開始
    これまでの設定をもとにディスクへのインストールが始まります。
    インストールにかかる時間はPCの性能にもよりますが,30分~1時間程度です。
    メモリーが256MBだと、CPUの性能によっては2時間以上かかることもあります。
    インストールが順調に進めば完了まで特にすることはありません。 

     
  19. インストールの完了1(キーボードの使い方は画面下参照
    PC内のシステムの時刻を協定世界時(UTC)に合わせるかどうかを聞いています。 
    UTCとは世界中の法的な時刻の基礎です。通常はPC内の時刻をこれに合わせて
    おいて、それを元に現地時間を計算して表示しているようです。特に指定がなければ
    ”はい”を選択します。
インストールの完了
19 インストールの完了

     
  20. インストールの完了2(キーボードの使い方は画面下参照
    インストールの完了です。
    CDドライブからインストールCDを取り出してから”続行”を選択してEnterを押します。
インストールの完了
20 インストールの完了

    
  21. 再起動
    PCが再起動すると下の画面が出てきます。ユーザー名はインストール時に設定した
    名前が出てきます。そのままパスワードを入力すれば Xubuntu12.04 を利用出来ます。
再起動
21-1 再起動

    また、 Xubuntu12.04 と他のOS(例えばWindowsなど)とデュアルブートにした場合は
    上の画面の前に下の画面が出てきます。 Xubuntu12.04をキーボードを使って選択して
    (通常は既に Xubuntu12.04 が選択されています。)Enterを押します。
再起動
21-2 再起動


インストール終了!