まあ内蔵HDDを使いたいときにコマンドを入力してマウントすればいいけど、出来ればマウスクリックまたは起動時にマウントしてくれるとありがたい。
起動時にマウントさせるには
PCが起動したときにデバイスをマウント(静的マウント)するには、/etc/fstab ファイルに記述すればいい。
/tec/fstab ファイルとはパーティション、内臓HDDやSSDなどのブロックデバイス、外付けHDDやUSBスティックなどの周辺機器をどうやってファイルシステムにマウントするかを記述するファイルだ。
今回のように内蔵HDDをマウントするには fstab ファイルに以下の1行を書き加えれいいだろう。
UUID=3e6be9de-8139-11d1-9106-a43f08d823a6 /media/BackUp ext4 defaults 0 2
/tec/fstab ファイルの中身
まず、ファイルの中身をみてみよう。
# /etc/fstab: static file system information. # # Use 'blkid' to print the universally unique identifier for a # device; this may be used with UUID= as a more robust way to name devices # that works even if disks are added and removed. See fstab(5). # # <file system> <mount point> <type> <options> <dump> <pass> proc /proc proc nodev,noexec,nosuid 0 0 UUID=f8aa0bd4-2fbd-41c4-8319-203f4167a51e / ext4 errors=remount-ro 0 1 UUID=a575f293-cb40-44fa-8366-94287238b687 none swap sw 0 0 /dev/fd0 /media/floppy0 auto rw,user,noauto,exec,utf8 0 0 UUID=3e6be9de-8139-11d1-9106-a43f08d823a6 /media/BackUp ext4 defaults 0 2
# で始まる行はコメント分である。
このファイルには各行にマウントされるパーティションやデバイスが一つずつ以下の6つのフィールド
- <file system> マウントされるデバイスやパーティションの UUID*
- <dir> マウントポイント
- <type> マウントされるパーティションやデバイスのファイル形式
- <options> 指定するマウントオプション。基本的なオプションは以下の通り。尚、2つ 以上のオプションを指定したい時にはコンマでつなぐ。
- defaults rw, suid, dev, exec, auto, nouser, async の7つのオプションを 指定することと同じ。
- ro 読み込み専用でマウントする。
- rw 読み書き可能でマウントする。
- suid SUID または SGID ビットの操作を許可する。
- nosuid SUID や SGID ビットの操作を許可しない。
- dev ファイルシステム上のデバイスを解釈する。
- nodev ファイルシステム上のデバイスを解釈する。
- exec バイナリデータの実効を許可する。
- noexec バイナリデータの実効を許可しない。
- auto 起動時,または mount -a コマンドが実行されたときにマウントする。
- noauto 自動でマウントしない。
- nouser root だけにマウントを許可する。
- users ユーザーグループにマウントを許可する。
- user 全てのユーザーにマウントを許可する。
- sync ファイルシステムへの入出力を同期する。
- async ファイルシステムへの入出力を同期しない。
- atime inode アクセスを日時を常に更新する。
- relatime 変更があった inode アクセスを日時をのみ更新する。
- noatime inode アクセスを日時を更新しない。
- <dump> 0 または 1 (dumpによってバックアップを作成する -> 1 作成しない -> 0)
- <pass> 0~2 ファイルシステムをチェックする順番
UUID(Universally Unique Identifier)とは、パーテーションやデバイスを一意に識別するための識別子である。これは 16Byteの16進数で、上の内蔵HDDの例では
3e6be9de-8139-11d1-9106-a43f08d823a6
のように表現されている。
UUID を調べるには端末(terminal)から
sudo blkid
と入力すればよい。尚, FAT や NTFS などの Windiowsファイルシステムでは UUID が使われていないので,UUID の代わりにシリアルナンバーが出力される。
出力例
yyyyyyy@xxxxxxx-zzzzzzz-O-E-M:~$ sudo blkid [sudo] password for xxxxxxx: /dev/sda1: UUID="58c5c831-15dc-4054-8237-14d095808ee2" TYPE="ext4" /dev/sda5: UUID="f8aa0bd4-2fbd-41c4-8319-203f4167a51e" TYPE="ext4" /dev/sda6: UUID="a575f293-cb40-44fa-8366-94287238b687" TYPE="swap" /dev/sdb1: LABEL="TOSHIBA EXT" UUID="30DA0059DA001DAA" TYPE="ntfs" /dev/sdc1: UUID="3e6be9de-8139-11d1-9106-a43f08d823a6" TYPE="ntfs" yyyyyyy@xxxxxxx-zzzzzzz-O-E-M:~$
参照
1. fstab (Archlinux Jap.)
2. fstab (Ubuntu Eng.)
3. fstab (Ubuntu De.)
4. fstab (Linux man page)
5. UUID (wikipedia Jap.)
6. UUID (Ubuntu De.)
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