2013/12/17

Ubuntu  カーネルの削除

Ubuntu でアップデートをしていると、カーネル*がアップデートされることがある。 

カーネルのアップデートでは古いカーネルが削除されずに新しいバージョンがインストールされる。カーネルひとつのサイズはせいぜい数百MBだから、ほとんどの場合,古いカーネルが残っても問題ない。しかし、ディスク容量が小さいSSD(数Gから16G程度)を搭載しているPCではカーネルの数が増えると空き容量が圧迫されてしまう。こういう場合には古いカーネルを削除しておいた方がいい。

カーネルの削除


1. 最新カーネルの確認
 端末(ターミナル)から
  uname -r
   と入力する。すると、例えば(Ubuntu 12.04)
  3.5.0-44-generic
 などと出力される。(写真1)

写真1

この場合の最新カーネルは
  linux-image-3.5.0-44-generic
 となる。

2. カーネルの削除(linux-image-*.*.* と linux-header-*.*.* の削除)
 synapticパッケージマネージャーを起動する。
 - linux-image-*.*.* の削除
  - メニューバーの”検索”をクリックしする。
  - ”linux-image” と入力し、”検索対象”から”パッケージ名”を選択する。(写真2)

写真2
   - 出力されたリストにあるインストールされているパッケージ(緑印)から、(上の例な
    ら)3.5.0-44より古い番号の image を右クリックし、完全削除を選択する。(写真3)

写真3

  - チェックをしたらメニューの”摘要”をクリックする。
  - 関連するソフトウェアもともに削除するか聞いてくるので、”摘要”をクリックする。
 - linux-header-*.*.* の削除
  - メニューバーの”検索”をクリックしする。
  - ”linux-header” と入力し、”検索対象”から”パッケージ名”を選択する。(写真4)

写真4
   - 出力されたリストにあるインストールされているパッケージ(緑印)から、(上の例な
    ら)3.5.0-44より古い番号の header を右クリックし、完全削除を選択する。(写真5)

写真5
- チェックをしたらメニューの”摘要”をクリックする。  - 関連するソフトウェアもともに削除するか聞いてくるので、”摘要”をクリックする


 カーネルを削除する時の注意


カーネルを間違って削除すると起動しなくなることがあるので、最新のカーネルをよく確認してから削除した方がいい。(僕も間違ってすべてのカーネルを削除してしまった経験があります。僕の場合は再起動後立ち上がらなくなりました。)

また、念のために最新より一つ前のカーネルも保存しておいた方がいい。仮に新しいカーネルでトラブルが生じても古いカーネルで起動できる事がある。


カーネルについて

カーネル(Kernel)とは、オペレーティングシステム (OS) の中核となるソフトウェアである。カーネルの仕事はコンピュータのリソース*を管理し、他のプログラムがそれらのリソースを使って動作できるようにすることである。(参考:4)

リソース (resource) とはコンピューターが仕事をするために使われる機器、または機器の構成要素のことである。主なリソースにはCPUメモリー,入出力デバイス、ハードディスクなどの2次記憶装置などがある。


参考

1. synapticパッケージマネージャーから古いカーネルを削除する。

2. 端末から古いカーネルを削除する。

3. 古いカーネルの一発削除

4. カーネル

1 件のコメント :

  1. 大変、参考になりまた。この記事に感謝。

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