カーネルのアップデートでは古いカーネルが削除されずに新しいバージョンがインストールされる。カーネルひとつのサイズはせいぜい数百MBだから、ほとんどの場合,古いカーネルが残っても問題ない。しかし、ディスク容量が小さいSSD(数Gから16G程度)を搭載しているPCではカーネルの数が増えると空き容量が圧迫されてしまう。こういう場合には古いカーネルを削除しておいた方がいい。
カーネルの削除
1. 最新カーネルの確認
端末(ターミナル)から
uname -r
と入力する。すると、例えば(Ubuntu 12.04)
3.5.0-44-generic
などと出力される。(写真1)
写真1 |
この場合の最新カーネルは
linux-image-3.5.0-44-generic
となる。
2. カーネルの削除(linux-image-*.*.* と linux-header-*.*.* の削除)
synapticパッケージマネージャーを起動する。
- linux-image-*.*.* の削除
- メニューバーの”検索”をクリックしする。
- ”linux-image” と入力し、”検索対象”から”パッケージ名”を選択する。(写真2)
写真2 |
ら)3.5.0-44より古い番号の image を右クリックし、完全削除を選択する。(写真3)
写真3 |
- チェックをしたらメニューの”摘要”をクリックする。
- 関連するソフトウェアもともに削除するか聞いてくるので、”摘要”をクリックする。
- linux-header-*.*.* の削除
- メニューバーの”検索”をクリックしする。
- ”linux-header” と入力し、”検索対象”から”パッケージ名”を選択する。(写真4)
写真4 |
ら)3.5.0-44より古い番号の header を右クリックし、完全削除を選択する。(写真5)
写真5 |
カーネルを削除する時の注意
カーネルを間違って削除すると起動しなくなることがあるので、最新のカーネルをよく確認してから削除した方がいい。(僕も間違ってすべてのカーネルを削除してしまった経験があります。僕の場合は再起動後立ち上がらなくなりました。)
また、念のために最新より一つ前のカーネルも保存しておいた方がいい。仮に新しいカーネルでトラブルが生じても古いカーネルで起動できる事がある。
カーネルについて
カーネル(Kernel)とは、オペレーティングシステム (OS) の中核となるソフトウェアである。カーネルの仕事はコンピュータのリソース*を管理し、他のプログラムがそれらのリソースを使って動作できるようにすることである。(参考:4)
リソース (resource) とはコンピューターが仕事をするために使われる機器、または機器の構成要素のことである。主なリソースにはCPU、メモリー,入出力デバイス、ハードディスクなどの2次記憶装置などがある。
参考
1. synapticパッケージマネージャーから古いカーネルを削除する。
2. 端末から古いカーネルを削除する。
3. 古いカーネルの一発削除
4. カーネル