システム要件
CPU 1GHz
Motherboard K7S5A
チップセット SiS735
メモリー 512MB
症状
起動時にカーネル
”kernel 3.5.0-26-generic”
を(またはこれより新しいカーネル)選択すると、シャットダウン時に
”mount: / is busy.
* will now halt.”
と出てきて、そのまま進まなくなってしまう。シャットダウンするには強制終了する以外方法はなかった。
これより古いカーネルでは問題なくシャットダウンできる。
原因
シャットダウン出来ずに強制終了したあとに再度PCを立ち上げて、コマンド
dmesg
でログをみてみると、最後の方に
apm: BIOS not found
とかかれた行があった。BIOS ではacpi を有効にしてあるのだが、 何らかの理由で ACPI を認識せず、APM で電源管理をしようとしてしまっているようだ。
解決策
GRUB2 を使用している場合
- 以下のコマンドで端末から /etc/default/grub を開く。
sudo gedit /etc/default/grub
- ファイルの中の
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT
で始まる行の最後に acpi=force を書き加える。
例えばこの行が
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"
と書かれていたら
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash acpi=force"
と書き換える。
- その後は以下のコマンドで grub を更新する。
sudo update-grub
- 更新したら再起動する。
GRUB を使用している場合
- 以下のコマンドで端末から /boot/grub/menu.lst を開く。
sudo gedit /boot/grub/menu.lst
- ファイルの中の
kernel
で始まる行の最後に acpi=force を書き加える。
備考
acpi=force はカーネルのオプションの一つで、強制的にACPIを有効にすることが出来る。
quiet はカーネルのオプションの一つで、PCを起動するときにカーネルログを表示させないようにする。このオプションは現在では splash と共に使用される。
splash はカーネルのオプションの一つで、PCを起動するときにカーネルログを表示させる代りにアニメーションを表示させる。このオプションは現在では quiet と共に使用される。
ACPI (Advanced Configuration and Power Interface) とは1996年に公開されたPCの電源管理に関するオープン統一規格のことだ。(参考:5) APM (Advanced Power Management) は1992年に公開されたPCの電源管理に関する統一規格のことだ。ACPI と APM の違いは、ACPIは OS 側で電源管理を行うのに対して、APM では BIOS 側でそれを行う。(参考:6)
参考
1. Rechner schaltet sich nicht ab
2. UbuntuTips/Others/BootOptions
3. Shutdown does not power off computer
4. Optionen für Bootmeldungen
5. Advanced Configuration and Power Interface
6. Advanced Power Management
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