2012/12/31

Ubuntu  Bolg や facebook などで写真を公開する前に

画像に付随する個人情報

デジカメなどで撮影した写真には画像の他に様々な個人情報が記録されている。それらの情報はExif情報といって,その中には撮影日時や時にはGPSに基づく位置情報などが含まれている。

Exif情報の例

だから、写真をそのままBlogなどアップすると、位置情報から住んでいるところなどを特定されかねない。写真をBlogなどアップする場合には画像の大きさと種類以外は削除しておいたほうが良い。

 画像から個人情報を削除

デジタルカメラなどで撮影した写真から個人情報(Exif情報)を削除するにはそのためのプログラムが必要だ。Ubuntu なら jhead というExif情報を編集するソフトウェアがある。これは端末からコマンドを入力して使用するソフトウェアだが、Exif情報を削除するのが主な目的なら大して面倒でもない。むしろ余計な事をする必要がないだけ楽かもしれない。

jhead のダウンロードとインストール

Ubuntu の場合にはソフトウェアセンターから”jhead”で検索するとすぐに見つかる。見つかったらインストールをクリックするだけでいい。このプログラムは小さいのでダウンドードはすぐに終わる。

jhead の使い方

 ここではExif情報を削除する方法を紹介する。
 端末を起動する。(端末の機動の仕方は端末についてを参照)
 Exif情報を削除したい画像が保存されているフォルダに移動する。
 移動したら
  jhead -purejpg ファイル名
 と入力する。(”ファイル名”のところに削除したい画像名を入力する。)
これで jhead が起動して指定した画像のExif情報を削除してくれる。
また、
  jhead -purejpg *
とすると(ファイル名のところに” * ”とすると)、フォルダ内の全ての画像のExif情報を削除してくれる。
さらに、
  jhead -purejpg */*
とすると(ファイル名のところに” */* ”とすると)、フォルダ内の全ての画像のExif情報と、サブフォルダ内の画像のExif情報を削除してくれる。

 ここではExif情報を削除する以外の使い方についてはマニュアルにかいてある。
マニュアルは端末から
  jhead -h
 と入力すると出てくる。

使い方の例

 いま、例として
  ホームフォルダ内に”pictures”という名前のフォルダがあり,
  そこに”ex.jpg”という名前の画像が保存されていて,
  この画像のEXIF情報を削除する
とする。

  端末を起動する。

端末を起動したところ

  起動したら
   cd pictures
  と、入力してEnterキーを押す。 (”pictures”という名前のフォルダ内に移動する。)

cd pictures と入力したところ

Enterキーを押したところ ”pictures”という名前のフォルダ内に移動している。
次に
   jhead -purejpg ex.jpg
  と、入力してEnterキーを押す。 (”ex.jpg”名前の写真のExif情報を全て削除する。)

jhead -purejpg ex.jpg と入力したところ
Enterキーを押したところ Exif情報を編集したファイル名が出ている。 
ex.jpg を右クリックし → プロパティーをクリック → 画像という名前のタブをクリックして確認すると


ご覧のとおり、画像の種類と大きさ以外のExif情報が全て削除されている。

参考

http://ja.wikipedia.org/wiki/Exchangeable_image_file_format

http://tomono.eleho.net/2010/12/05/23/

2012/12/25

Ubuntu  LibreOffice Mathで数式

要約

LibreOffice Math では(定)積分記号を記述するコマンドが用意されていない。

対策

(定)積分記号のコマンド

int ^{<?>}_{<?>}{<?>}

と、手動で入力する。ここで、最初の<?>に上限、2番目の<?>に下限、3番目の<?>に積分する関数を記述すればいい。



f(x)を [a, b] で積分する場合は

int ^{b}_{a}{f(x)}

と、入力すればいい。すると



と出力される。

問題

LibreOffice 3.5.4.2 では下限の位置が不定積分記号からちょっと離れすぎている。下限の値が上限の値の真下に来てしまっている。これは既知の問題らしい。今後の改善に期待。



詳細

LibreOffice writer での数式、記号の表現力

LibreOffice の writer を使って文書を作成するとき、数式の記述に困ることがあった。
四則演算、等号,不等号程度なら問題はなかったが、2乗とか、または身近な所では分数の表記に困った。これも最近では大分改善されて使いやすくなった。

今ではLibreOffice 3.5.4.2 なら

  集合や集合演算記号:  ∈、∋、⊂、⊃、∩、∪
  論理記号:  ∀∃∧∨¬⇒⇔
  2乗、3乗:  x²、x³
  単位記号:  ㎎、㎏、㎜、㎝、㎞、㎡

なども”記号や特殊文字”として登録されている。


writer + math での数式、記号の表現向上

しかし、分数や根号、負の累乗は

  2/3、√2、x¯²

などとなってしまい,十分でない。また、指数は0、1、2、3とその組み合わせしか使えない。
そういう時には Math を使って書くとよい。writer から Math を起動するにはメニューバーから

  挿入→オブジェクト→数式

と進めばよい。すると画面下の方に数式を書くウィンドウが現れる。次に再びメニューバーから

   表示を選択して,要素にチェックを入れる。(左クリック)

この要素から必要な記号を選択すればよい。これで分数や根号、負の累乗も




と表記出来る。二次方程式の解の公式も





と、綺麗に出力出来る。ここで変数のフォントを Times New Roman にしておくと



のように x が数学で用いる表記 x になる。変数のフォントの変更は

 - Math を起動した状態から 書式→フォンとの種類 と選択する。
 - 出てきたウィンドウの中の 変更 → 変数 と、クリック
 - 出てきたウィンドウの中から Times New Roman を選択して斜体にチェックを入れたらOKをクリック
 - ウィンドウの中の標準をクリックしてOKをクリック

これでOK。
また、点列の和



や、不定積分




なども問題なく書ける。


writer + math での(定)積分記号

しかし、微積分学の基本定理のように定積分記号を使う場合には2つの問題がある。

1. 用意されている要素の組み合わせだけでは(定)積分記号の上端と下端がうまく表現できない。
 そこで、要素から選択した後,手動での修正が必要になる。その手順は

  - 要素の中から不定積分記号、下端、上端をこの順番でクリック

    int <?>^{<?>}_{<?>}

   -最初の <?> を消去

    int ^{<?>}_{<?>}

  - 最後に {<?>} を付け加える。

     int ^{<?>}_{<?>}{<?>}

 これで(定)積分記号を扱える。 

2. 上記のコマンドから入力しても、下端の位置が不定積分記号からちょっと離れすぎている。
 

 これは既知の問題らしい。今後の改善に期待しよう。